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PROLOGUE[プロローグ]

遠い未来。人類が天上から再び地球に降り立った時代。人々は再び天に昇るために前地球時代の歴史書≪聖譜≫を作り出し、その記述に従いながらかつての人類の歴史の再現を行っていた。しかし1648年の記述を最後に、聖譜はその更新を止めてしまう。各国は歴史再現を続けながら、その先の未来を 切り拓く術を模索することとなった。そして現在。聖譜に記された最後の年、1648年。運命の終わる時「末世」を迎え、世界は大きく変わろうとしていた――。

PROLOGUE“ややHARD”ver.

PROLOGUE“ややHARD”ver.

遠い未来。かつて荒廃した地球を捨て天上へと昇った人類は、力を失って再び地球へと降り立った。だが、過剰に回復した地球は人類には過酷な環境となっており、居住可能な土地は四方を海に囲まれた神州(日本列島)のみ。この土地を巡り、神州の民の末裔と、他国の民の末裔との間に領土争いが発生したため、人々は神州を異空間≪重奏世界≫にコピーし、神州以外の世界各国の末裔たちが重奏世界に移り住むことで これを解決した。 そして、再び天上へ昇るために「かつての人類の歴史を再現すれば再び天へ昇ることができる」という考えを採択し、前地球時代の歴史を100年先まで自動的に記し続ける歴史書≪聖譜≫を作り出す。遠い未来の人々は、遠い過去の歴史再現を始めたのだった。ところが、歴史が再現されていく中で、ある重大な問題が発生する。重奏世界を保つために必要な神器が失われた結果、制御を失った重奏世界が崩壊してしまったのだ。住む土地を失った各国は、それぞれ現実世界の神州各地に進攻し、神州側は降伏すると同時に“極東”へと名を変えさせられてしまう。しかし、他国による神州の完全支配は史実にないものであったため、各国は訓練施設としての学校≪教導院≫によって各地を暫定支配した。結果として極東では、世界各国の君主と極東各地の戦国大名が領地の合同支配を行い、世界史の中世と、日本史の戦国時代を同時に再現するという特殊な状況が生まれてしまう。さらに1548年、100年後の1648年に開かれるとされる≪ヴェストファーレン会議≫に関する記述を最後に、聖譜がその更新を止めてしまう。各国は歴史再現を続けながら、その先の未来を切り拓く術を模索することとなった。そして時は流れ、現在。聖譜に記された最後の年、1648年。運命の終わる時「末世」を迎え、世界は大きく変わろうとしていた――。

用語解説